世界一幸せな人って?マチウ・リカールさんの魅力とその理由
みなさん、こんにちは!ちえみりーです。
突然ですが、世界一幸せな人ってどんな人だと思いますか?
この記事では、科学的に世界一幸せな人と言われたマチウ・リカール(マチュー・リシャールとの表記もあり)さんについてご紹介します。
科学的に幸せになるための方法についても。ぜひ参考にしてください。
幸せになりたいと思わない人はいないだろうと思うので、きっと役に立つと思います。
目次
マチウ・リカールさんとは
フランス生まれ、フランス育ちで、分子遺伝学の博士号を取った科学者。
と思われたが、その後チベットの仏教僧になった珍しい経歴をもつ僧侶です。
そんなマチウさんは、瞑想の科学的側面に興味を持っていたダライ・ラマの呼びかけで科学研究に参加することになりました。
そしてその研究により、彼は「世界一幸せな人」と呼ばれるようになったのです。
ちなみに、このことをマチウさんはあまり喜んでないようです笑
2004年にTEDで講演もされています。
なぜ世界一幸せなの?
科学的に幸せの度合いが測れるなんて不思議な話ですよね。
マチウさんはどのようにして「世界一幸せな人」と呼ばれるようになったのでしょうか?
脳の左右の前頭前野の一部の活性化の度合いを比較することで、幸せを図ることができる[1]Richard J. Davidson & William Irwin,”The functional neuroanatomy of emotion and affective style,”Trends in Cognitive Sciences 3 (1):11-21 (1999そうです。
わかりにくいことも多いと思いますので、簡単に下の図のようにまとめてみました。
幸せの度合いの測り方のイメージ
前頭前野と言えば、
考える、記憶する、行動や感情をコントロールするなど人間らしく生きるために重要な役割を担っています。
その前頭前野の一部の領域で情動を報告しているようなのですが、
左右の前頭前野のどちらが活性度が高いかスキャンをすることで、
その人がポジティブな情動を多く報告するか、ネガティブな情動を多く報告するかがわかります。
当たり前ですが、ポジティブな情動を多く報告する人の方が幸せを感じやすいですよね。
その前頭前野の脳スキャンのデータを参考に幸せの度合いを評価したわけです。
2000年に行われた、マチウさんらチベット僧を研究対象にした検査[2]『なぜ人は破壊的な感情を持つのか』ではこの方法を用いて行われました。
そのときの結果から、マチウさんの脳は前代未聞の幸せの測定値が得られたというわけです。
なんとそれまでの科学研究で誰も出したことのないような値をたたき出したのだとか!!
そして、その情報を聞きつけたマスメディアが彼を「世界一幸せな人」と名付けたようです。
みなさんの思う、世界一幸せな人のイメージと比べてどうでしょうか?
私はお坊さんって修行が多くてつらそうなイメージがあったので、びっくりでした。
幸せになる方法
世界一幸せな人と称される、マチウさんの考える「幸せ」とはどんなものなのでしょうか。
最適の存在状態とは「心がどう機能するかを鋭敏に理解することで到達する深遠な情動のバランス」
(Search Inside Yourselfより抜粋)
では、このマチウさんはなぜ幸せになれたのでしょうか?
実は、日々の瞑想がその秘訣のようです。
瞑想と聞くと少しスピリチュアル的な印象を持つかもしれませんが、近年の研究によって以下の効果が確認されています。
- 感情コントロール力の向上
- 集中力の向上
- 思いやり など
そして今回紹介した評価によって、幸福感を高める左前頭前野の活性化にも効果があることがわかりました。
Googleでマインドフルネス瞑想が取り入れられたのも、瞑想によるこの効果を人生や仕事で成功することに活かしたいという思いから[3]『Search Inside … Continue readingだったそう。
今後私のブログでも瞑想のやり方などについて取り上げていく予定ですので、お楽しみにー!
みなさん、ぜひ挑戦してみてください。
参考にした本
References
↑1 | Richard J. Davidson & William Irwin,”The functional neuroanatomy of emotion and affective style,”Trends in Cognitive Sciences 3 (1):11-21 (1999 |
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↑2 | 『なぜ人は破壊的な感情を持つのか』 |
↑3 | 『Search Inside Yourself』,チャーディー・メンタン(著), |
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